富士山4

kanakujira2007-08-02

八合目を横に逸れ、

「ほんとにこっちでいいの??」

と聞きたくなるような(じっさい聞いた)心細い道を進んでいく。

ほとんど平らな道なので、おしゃべりする余裕もでてきた。


・・と、そこに大量の雪が!!!

7月1日の山開きの時には雪かきしたっていうしな〜。

道産子の血が騒ぎテンションさらに↑↑

栃木出身のまるくんはさらにテンションアゲアゲ。

まさか、この雪を見るためだけにこの道にきたのか!?!?!

と本気で疑るほどの喜びようだった。


楽勝かと思った残りの道も、なかなか小屋が見えず段々疲労が増してくる。

しかも、カレーの香りが漂ってくるし!!!

気持ちが焦る!
カレーが食べたい!

カレーの香りに引っ張り上げてもらっているような感覚のなか、や〜っと到着。

ただいま午後18時半。

スタートが午後13時・・・ってことは、5時間半も登ってたのか〜。


腰が抜けたように、でも心地よい疲労感に包まれながらベンチに座る。


まるくんが
「かげふじみえないかな〜」
と雲を見下ろす。

なんのこと?

「雲に富士山の影がうつるんだよ〜。雲がもっとあればみえるんだけどな〜」


ほっほ〜う。
それはみてみたいね〜。




・・ん?

これ、みえてんじゃない?

ほらほら。




「あ!ほんとだ!」



もくもくの雲に富士山の影がくっきり映っています。


いや〜いいね〜。

いいもんみたね〜。

富士山すてきね〜。



影富士を満喫し、感動に浸っていると山小屋の人になまえを呼ばれ、今夜寝るスペースを確保してもらう。

掛け布団とも敷布団ともとれるような布団をばば〜っと三枚。

壁は真ん中で仕切ってあって、壁全部がずら〜っと二段ベッドというかんじ。

天井からも足音らしきものが聞こえていたように思ったけど、二階建てだったのかな?

布団の枕元にリュックを置き、靴を脱いで・・・


おまちかねのカレーライス!!!!!
いえ〜い!!!

にんにくたっぷり・おかわり自由の特製カレー!!!

お・い・し〜!!!!!!!!!

泣きそうだ〜!!!!!!!!!

このカレーを食べる為ならまたのぼってきてもいい!!!ようなきがしないでもないかも・・・・

・・・ってもちろんおかわりしてがっつりいただきました!!


それにしてもこの材料はだれがどうやって運ぶんだろ・・・。

ブルドーザーが登ってくるらしいけど、「強力」っていう人もいるってきいたなぁ。

なんだかすごいなぁ。

ありがたいな〜。


普段の生活がいかに便利なのかしみじみと実感。



食後は速攻で布団にもぐって体を休める。

なんてったって明日は午前2時に出発なんだから。

ちゃんと登れるかなぁ。
股関節痛くなんないかなぁ。
ダ〜リンの高山病ひどくなんないといいけど。


股関節に「足すっきり爽快ジェルシート」をぺたぺた貼っておやすみなさい。






布団おもいなぁ・・・。
明日大丈夫かなぁ・・。
ジェルシートすーすーしすぎ・・・。





何度も何度も目が覚め、隣のダ〜リンが息しているか確認し、枕の位置を直して・・・。



寝た気がしないわ〜。