夕方の私

夕方の居残り保育中、保育室にあるセーラームーンの歌本をもってMちゃんが近づいてくる。


「せんせ、よんで♪」



全ページセーラームーンの歌の歌詞のみ。


「恋は激しいほうがいいわ」(みたいな感じ)

とか

「どうしたの最近元気がないじゃない」(みたいな感じ)

とか


恥ずかしくてよめるかっつーの。



んで、唯一知ってる歌

乙女のポリシー

を歌うことにしてます。





んが、それが気に入ったMちゃん。

このごろ毎日、本を持って私のもとへ持ってくるのです。


「読んで」=「歌って♪」



夕方5時頃、房総半島の南側の町中に私の歌が響きます。



♪ど〜んな ピンチのときも 絶対あきらめっなっいっ
 そ〜よ そ〜れが 可憐な乙女のポ〜リシ〜
 い〜つか〜 ほんとに出会う 大事な人のた〜め〜に
 顔を〜 あ〜げて とびこ〜んでいく〜の〜
 

以下ラブリーな歌詞が続きます。

私は乙女の気持ちで歌います。

毎日何度となく歌い続けているのですこしずつ上手くなってきてます。




いい気持ちで、心をこめて歌いつつ、Mちゃんを見ると・・・・









あ・・・聞いてないじゃん・・。
別の絵本読んでるし。





放置ですよ。放置。







他にも、「しらゆきひめ」を読めとせまるM②ちゃん(別のMちゃん)


「むか〜しむかしあるところに・・」


お話はすすみ、白雪姫がどくりんごを食べるシーン。


絵本の中のりんごをつまむふりをするM②ちゃん。

その指は迷わず私の口元へ。


M②ちゃん「はい!どくりんご!!」

わたし  「え・・・い、いただきま〜す。あ〜おいし〜。」

M②ちゃん「ちがうでしょ!!しんで!!しんで!!(床に寝そべれと指示)」

わたし  「う、(なんて仕打ち・・)はいはい・・(倒れる)」

M②ちゃん「くど〜せんせ〜しんじゃったわよ〜」

わたし  「・・・(んで、どうしましょ・・・?)」















・・・ん?





あ・・・ほったらかしですか・・・。





またもや放置・・。



悔しいので本物のりんごを持っていってどっきりをしかけてやろうと思っています。